THINKER CADでプリントできるか試す。 BIQU3Dプリンター

THINKER CAD

効率の良い(簡単に必要形状が得られる)ソフトはないかと探して、THINKER CADを知りました。
THINKER CAD(シンカーキャド)は、インストールの必要がなく、サイトにログインするだけで使えました。

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https://www.tinkercad.com/

以前にアクセスしたことがあって

、サインインするだけで開きました。

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何もインストールせずに使えるところはすごい。
トーラス(ドーナツ状形状)を選んで、方眼紙上に置くと、サイズまで指定できる。
すごいな。 簡単。 以前に使ったときは、3Dプリンターを持っていなかったので、本気で触っていなかったことがよくわかります。
今回、プリンターを買って本当に良かったと思いました。 ソフト操作のやる気が全く違う。

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右上のエクスポートでデータを取り出すようだ。

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出力は、.obj、.STLでダウンロードできる。
どちらもスライスソフトで使える。

今回は、.OBJでダウンロードしてみよう。

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ダウンロードは、zip形式になるので解凍が必要ですね。

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解凍すると、.objファイルのほかに、.mtlできている。 これも必要なのか?

cure for BIQUで開く。

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.objは読み込めました。
8分でプリントできます。

さっそくプリントしてみよう。

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9分21秒かかりました。 200度まで温まる時間も加わるので、実質プリント時間は8分程度

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きれいにプリントできました。

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バリをカッターで切断。

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サイズは、19.3mm 。 設定は20mmですから、やはり少し小さめにプリントされました。
ピッタリにするには、なにか設定があるのかな。

リングをつなげたらどうなる?

少し応用して、このトローチ状のリングを繋げたらどうなるのか。
やってみました。
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リングを繋げてみた。 サイズは歪んでしまった。

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今度は、.stlで保存してみよう。 stlは、圧縮されずそのままだ。

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スライスしてみたところ、横向きのリングには足場のように台ができている。
印刷時間が23分になっている。 ちょっと大きかったようだ。

ペイント3Dで見ると。

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ペイント3Dで見ると仕上がりがわかりやすい。
確かにリングがつながっている。 しかし、ゆがんでいるし、大きい。
作り直そう。

しっかりサイズを決めてリングを結合しよう。

課題:20mm外径のリングと、15mm外径のリングをつなげる。

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Thinker CADで、トーラス2個を置く。

20mm径と、15mm径をマウスで調整。

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15mm径の方を、90度回転させる。 マウスのスクロールボタン、Ctrlキーを押しながらとかで動かす。

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リングを結合させる。

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縮むことを考えて小さいほうを15.8mm径に設定してみた。

きれいに形状が見えるので、このままSTLにしてスライスしよう。

作成したstl形式ファイル。 自分の保存用ダウンロード(ZIPにて圧縮

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今度は16分だ。 プリントしてみよう。

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製作途中。 予想通りに積みあがってゆく。

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印刷終了。 ちょっと定着が悪かったようだ。

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バリ取りしているうちに、小さい方が割れてしまった。

なるほど。 輪を重ねた方向には弱いということが分かった。

部品とする際には強度方向を考える必要がある。

失敗を修正すべく、リングを離してみる。

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Thinker CADで輪を移動修正し、.STLダウンロード

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BIQUで読み込んでスライスし、.gcodeで保存。 表示をソリッドにすると、形状が見やすい。

今度は途中で印刷欠け

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初めての失敗らしい失敗(印刷)かもしれない。

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失敗したので、プリントスピードを下げてみる。
60から40mm/secへ。
top/bottomスピードを表示させてみたら20.0になっている。
やはり、最初と最後はゆっくりにしている。

ついでに温度も200度から210度へ上げてみる。

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2回連続失敗。 途中で輪がうまくつながっていない。

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補助の足がうまく作れないからなのか?
とにかく同じ部分でも失敗なので、プリントの限界なのだと思う。

限界を知ることは悪くない。

フィラメント送りは行ったり来たりする。

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今回知ったこと。 フィラメントの送りは、ゆっくり出すだけかと思っていました。
ところが、実際には行ったり来たり。 つまり戻ります。
ちょうど、ヘッドが高速移動するときに戻るようです。
フィラメントを戻すことで、先端のフィル(押し出し)を止めるのでしょう。

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フィラメント押し出しでひかっかると、供給が滞りプリントが失敗しやすくなると思われます。
プリント前に、少し巻き戻して動きを軽くしておいたほうが良さそう。

一応プリント成功

設定を少し変えて再度プリントしたところ、それなりに形になりました。

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ドーナツが二つからみあっています。

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バリ部分(ヘルプ、あるいはサポートと言うようです。)を除去してボールペンの先端にかけた写真

一応希望の形を再現することができました。
二つの輪は、完全分離しています。当然自由に動きます。 輪結合マジックのようでおもしろい。
木彫りでチェーンを作った感じ。

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成功したプリントで変えた設定は、SPEEDを90%にしたこと。
フィラメントの送りが軽くなったことも好影響したかもしれません。


参考にしたサイト:https://3d-printer.marketing-be.com/archives/6475